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わたし・久保田雅人(くぼた・まさと)のまわりで起きた「あんなことこんなこと」・・・。
全国でのイベント裏話や名物・名産、身の回りでのささやかな「出来事」をお話していくつもりです。
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2015_12_01


 早いもので今年もあと一か月になりましたねえ。今年も日本国中あちこちにお伺いいたしました。本当にたくさんの方にお会いできてうれしい日々でした。

 一番多くお伺いしたのはやはり幼稚園さんと保育園さんです。そんな中でちょっと気になったことがあります。よく聞かれるのが「以前の子供たちと今の子供たちとどこが違いますか」ということです。私が本当に個人的なこと、個人的な感想を言わせていただきますと、以前に比べると粗暴な子が増えた気がしますねえ。もう少し詳しく言いますと、粗暴という言葉が的確かはわかりませんが、「大人の言うことを聞かない子供が増えた」「大人を怖く思っていない子供が増えた」という気がします。まあ、これは「親を筆頭に子供たちの周りの大人が優しくなりすぎている、甘やかし過ぎ」が原因でしょう。イベントなどで各地のショッピングモールなどに行きますが、そこで見かけるのが、父親を蹴る子供が多くなっていますし、子供に蹴られて笑っている父親が多いんです。どう見てもじゃれているようには見えない状況なんですよ。子供が何か気に食わない状況で親を蹴っているんですが、蹴られている父親が笑っているんですよ。この情景を何度も見ました。こんな情けない状況はありませんよ、まったく。子供との関係をどう思っているんでしょうか。子供に嫌われたくないから友達みたいな関係を築くのが今の親御さんたちの意識の根底いあるからなんでしょうか。子供を叱らない、なんでも子どもなんだから仕方ないよ的な感情でしか子供に接しえない大人が多くなったんだなあ。

 なんで怒らないんだろうか。人前で蹴られて笑っていられるその精神が私にはわからない。自分の子どもなんだから人前でひっぱたいてもいいんじゃないの、自分の子供だからそれをしなけりゃいけないんじゃないのって言いたいんだ。親が起こらない、何も言わないから大人という存在が全く怖くない、だから言うことも聞かない子供が増えたと思ってます。はっきり言って、「元気がいいのとしつけしていないのは全く違うんだよ!」ってね。

 そんな子供を預かる先生方も大変なんです。そのせいだけとは言いませんが、私が見ている限りですが、先生方の顔がものすごく疲れています。幼稚園や保育園で工作ショウを行う時、園児たちだけではなくもちろん先生方も一緒に見ていただくのですが、こちら側から見ると先生方の顔が本当に疲れているのがよくわかります。工作ショウを子供たちに見せている時は先生方もある意味では一時的ではあるが保育から解放(?)されているわけですよね。自分で子供たちと何かをしなくてもいい時間、工作ショウを見させているだけでいい時間帯でもあるんです。そんな時、先生方も本音の顔が出ているんです。誰でもそうですが気が緩むと、仕事でない時間、責任から解放された時間には普通は見せない本音の顔が出るんです。それを私は目の当たりにしてしまうんです。

 皆さん本当に疲れた顔をされてますよ。ある先生方の集まりでちょっとだけお聞きしたんですが、保育士の給料は驚くほど安いんです。仕事の内容はもの凄い重労働にもかかわらず給料は安いとなれば、精神的な余裕がなくなってしまったとおっしゃる先生がいらっしゃいました。これも本音でしょう。その上、この頃は子供たちは大人の言うことを聞かないし…、本当につらいとおっしゃる先生もいらっしゃいました。これも私の個人的考えですが、このままだと多く先生が壊れてしまう気がします。子供たちと接する先生方から笑顔が消える事態を心から憂慮するんです。自分に余裕があればどんな時でも笑顔を持てるんです。その余裕が持てない先生方が本当に多くなったんです。これが今の保育の実情なんですよ。どこぞのアホ…じゃなかった安倍さんがほんの数十分だけ保育園に行って先生方の保育の現場を見ただけで何がわかるというんでしょうか。そのくせ、一億総活躍だとか待機児童ゼロを実現するなんて立派なお題目をのたまうんですから聞いているだけでアホらしく思います。保育の実情というものを把握していないから言えるんでしょう、把握してたら言えないって。

 子供が日本の未来とか言うんだったらその未来を作っているのは現場の保育に携わっている先生方こそが日本の未来を作っているんですよ。保育の底の部分をもっと改善しないと日本の未来なんて亡くなるんだよなあ。そんな保育の現場を見ている私からの提案としては、まずは先生方が未来を見られる環境づくりと保育士という職業に憧れる教育体制というものを作ってほしいんです。大学でも理系ばかり優遇されるような体制になりつつありますよね、文系や教育系が冷や飯食いになりつつあるのが実情です。もっともっと教育者を育てる教育体制を作らないと日本に未来は来ないよ。

 今年の最後にこんな堅い話ですみませんでした。でも、これをお読みくださった親御さんたちにはぜひとも考えていただきたいことなんです。もう一度ご自分のことを顧みてください。そして、周りの先生方の顔をよ〜く見てみましょう。そこから日本の未来が見えてきます。

 来年からは本当の笑顔を見せてくれる先生方が少しでも触れることを願ってます。

 









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