わたし・久保田雅人(くぼた・まさと)のまわりで起きた「あんなことこんなこと」・・・。
全国でのイベント裏話や名物・名産、身の回りでのささやかな「出来事」をお話していくつもりです。
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この「日々つれづれ」、これまで20年の舞台裏を、
すこしずつご紹介しています ... 今回は、その18 回目!
今回は、「東北関東大震災」に関連して、「和の心」を忘れた「日本人」について考えてみます、
いろんな「想い」を込めて ....。
現地の被災者の方々には、心からお見舞い申し上げます ... 。


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2011_04_01

 この度の大震災に際し、被災されたすべての皆様に心からお見舞いを申し上げます。
毎日テレビの前から離れなれない日々が続いております。多くの方が避難所で苦しい生活を強いられている姿を見るにつけ心が痛んで仕方ありません。
私たち東京に住んでいる人間はただ可哀想と思うだけではなく、何か行動を起こさねばならないと思います。

それにつけても東京での買占め騒動は、いったいなんなんでしょうか。
私は、この震災でイベント等が中止となり、自宅にいる日々が多くなっております。とりあえず、買い物に出かけてみると買占めに実態を目の当たりにしています。
東北方面の工場が稼働しない分だけ品物が入ってこない、その分品薄になってはいるものの、東京の人間がそれほどまでに大騒ぎをして買いだめ、買占めしなくてはならないのでしょうか。私が行ったスーパーでも、米、カップめん、電池、懐中電灯などがもちろん売り切れでしたが、残ったものをカートに山積みして行く人が多かったですねえ。
やっと店頭に出たトイレットペーパーを両脇に抱えて走っているおばさんも見ましたが、それほど、使うものでしょうか。まあ、隣の家の一人暮らしのおばあさんの分まで、というのなら話は別ですけど。
お茶のペットボトル、ミネラルウオーターを4ケース買っている人もいました。計画停電でマンションの水道が止まってしまうからなのでしょうか。でも、この地域は計画停電のグループには入っていないし、仮に計画停電で3時間水道が止まっても死にはしないでしょう。コンビニの店員さんから聞いたのですが、一人でインスタントラーメンを40個買っていったお客がいたそうです。その店員さん個人としては、他のお客さんのことを考えると売りたくなかったそうですが、店員としては、売らざるおえなっかたそうです。会社の皆に頼まれて仕方なく40個買ったのでしょうか、個人で食べるためだけで買ってたのなら・・・そう考えると、同じ東京人として恥ずかしいです。

その帰りに以前住んでいたマンションの前を通ってみて驚きました。
エレベーターの入っている塔の最上部分に大きな亀裂がいくつも走っていました。それに伴って、外壁もだいぶ剥がれ落ちているではありませんか。以前住んでいたマンションだけに心がもの凄く傷んできました。最上階の住人の方々は、持てるだけの荷物を持って、非常階段を下りているの姿がさらに心を痛めました。そんな思いでマンションを見つめている私の横に自転車に乗ったおやじが携帯で傷んだマンションを写真に撮ってました。それも結構盛んに。それも半分笑いながら。
明らかに通りすがりのこのマンションには全く関係のないおやじです。私もそのおやじを写真に撮ってこのホームページでモザイクなしにその顔を載せてやろうか、それともてっとり早くぶん殴ってよろうか、と真剣に思いました。23年かかって築いたこの地位をこの一瞬で失ってもいいからこのおやじを殴らせろ的な憤りを感じました。

そのおやじは、私より10歳は年上でしょう。つまり、今の若い20代の人たちの親ぐらいの年齢と見ました。ですから、今の若い人が、恥も矜持も何もないのがわかります。こんなおやじに育てられたとしたら、人の不幸も悲しみもまったくの別世界の出来事であって、自分が不幸でなければ、なんも感じないのでしょう。他人の不幸は、蜜の味とでも考えているんでしょう。他人(ひと)の痛みがわからないし、今、自分がやっていることが、ほかの人の目にどう映っているかなんて全く考えていないんですよ。恥ずかしいとか、みっともないとか、日本人が持っているはずのプライドが無くなっています。日本人が本来持っているであろう「和」の心が無くなっています。今こそ、「和」の心を本当の意味で取り戻そうではありませんか。

このたびの震災であらためてわかったのは、日本という国に住んでいる限りは、このような災害に遭わずにはいられないということと、東京人のみっともなさがよ〜くわかりました。

東京人よ、今こそ考えを大きく改め、真の日本人を取り戻そうではありませんか。そして、その「和」の心を、日本人としてのプライドを子供らに伝える努力をしましょう、親として、日本人として。

東北には、イベント等で何度もお伺いをして、たくさんの子供たちの笑顔を見てきました。あの笑顔にもう一度会える日が、一日でも早く戻るように祈っていますし、また会えると信じています。

今は頑張ってくださいとしか言えませんが、頑張ってください。






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