わたし・久保田雅人(くぼた・まさと)のまわりで起きた「あんなことこんなこと」・・・。
全国でのイベント裏話や名物・名産、身の回りでのささやかな「出来事」をお話していくつもりです。
お読み頂いたご感想やご意見もお寄せください。
登場人物は、ひょっとしたら、「あなた」かもしれません

この「日々つれづれ」、これまで21年の舞台裏を、
すこしずつご紹介しています ... 今回は、その27 回目!
今回は、「年末の大掃除! ... 」にからめて です。いろんな「想い」と「決意」を込めて ....。


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2012_02_01


寒い日が続いていますが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。私は、珍しく風邪をひきました。正月からイベント続きで体調管理が難しくて、久しぶりに体調を崩してしまいました。といっても寝込むほどのこともなく、お医者にかかることもなく、マツモトキヨシで買った薬だけで治りました。私、普段は、全く薬を飲まない生活でして、たまに薬を飲むとその薬が、説明書以上に効くのでしょう、それだけで治ってしまう体になってしまいました。ありがたいと言おうか、何と言おうか。そう言えば、番組が始まって20年以上になりますが、番組収録、イベント等を病気で休んだことは一度もありません。こんな丈夫な体に産んでくれた両親に感謝です。

さて、正月ですが、珍しく元旦から大阪でイベントをやっておりました。実に10年以上ぶりに元旦から仕事になってしまいました。私、元旦、正月はできるだけ家で過ごそうと決めていました。我が家の決まり事として、元旦は、家族全員が顔をそろえて、おせちと雑煮を食べて、お父さんとお母さんは、朝から飲みだし、そのまま家族うち揃って、地元の神社に初詣に行くのが「きまり」でした。初詣で、娘たちは、あんず飴と焼きとうもろこしを食べて、息子は、じゃがバターと射的とクジ引きを楽しみ、お父さんとお母さんは、焼き鳥と煮込みで飲むのを楽しむのが、我が家の「きまり」でしたが、ついに今年は、それが途絶えてしまったのです。残念でもありますが、仕事ですから仕方がありません。このご時世、イベントがあるだけ幸せ者です。

私が初めて正月に仕事をしたのは、まだ「わくわくさん」をやり始める前のことでした。当時所属していた劇団内で、子供向けイベントを作って、それが正月の2日から5日まで、福井市のデパートで上演しました。これが、初めての上演でした。年末ギリギリまで稽古をして、元旦から福井市に乗り込み、準備をして、初日を迎えるというものでした。イベントの内容は、芝居仕立ての子供参加型のイベントでした。まず、ステージに海賊船の船長と手下一人が登場します。船長が会場に語りかけます、「今から宝島に宝物を探しに行くのだが、手下が足りないので、ここで手下を集めることにした。」会場から子供を10人選び、ステージに上げます。そして、音楽に合わせて行進していくと、意地悪な魔女、怪人が次々に現れて、ゲームやクイズを出して行くのです。その中で、ゲームに負けた子供、クイズを間違えた子供たち7人をステージから降ろしていき、最後まで勝ち残った3人の子供たちには、宝島の女王様からプレゼントが貰えるという内容のイベントでした。今思うと、ゾッとするほどお粗末な内容のイベントであります。

さて、本番ですが、正月初売りということもあって、2日、3日は、大勢のお客様で賑わったのですが、その後は、ガクッとお客様の数が減ってしまったのです。最後の回に到っては、お客様の数が、なんと大人を数えても7人しかいません。ということは・・・・、そうです、イベントが成立しないのです。大人も全部ステージにあげても3人足りませんし、第一にそんなことしたら、見てる人が誰もいなくなってしまうではありませんか。さらに、ゲームとクイズで7人振り落したら、今度は、ステージに誰もいなくなってしまうではありませんか。にっちもさっちもいかないというのは、まさにこのことです。しかも、あまりにもさびしい状況は、子供たちにもわかるようで、何を言っても反応がありません。そんな盛り上がらない状況でも、とにもかくにもステージをやらねばなりません、とりあえず、子供たちだけを無理矢理ステージに上げて(何を言っても自分からステージに上がるような子供はいませんでした。)、ゲームやクイズをはしょりまくり、無理矢理にも宝島に行かせて、女王様からとっととプレゼントを渡して、とっとと終わらせました。今思えば、ゾッとするイベントでした。

その翌年の正月は、同じイベントを高知市でやってました。この高知のイベントは、12月に入ってから決まりました。おそらく、他のイベントが、何らかの理由でキャンセルになり、その穴埋め的なもので私たちが呼ばれたような気がします。そのため、なんと、高知からの帰りのチケットがなかなか手配できません。行きは何とか入手できたのですが、帰りの飛行機も列車も全部満席で、どうしようもありません。やっと手配できたのは、高知発新宿行の夜行バスでした。すごかったです。高知を出て、瀬戸大橋を渡って、山陽道、名神道、東名高速を一路、新宿に向うのです。途中、幾度となくサービスエリアで休憩があり、なんと!13時間以上かかって、新宿にたどり着いたのです。時計の短い針が、一回転以上したのです!後にも先にもあれだけバスに乗ったことはありません。床ずれしそうでした。こんな経験が正月を家で過ごしたいと思うようになった原因かもしれませんね。





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