わたし・久保田雅人(くぼた・まさと)のまわりで起きた「あんなことこんなこと」・・・。
全国でのイベント裏話や名物・名産、身の回りでのささやかな「出来事」をお話していくつもりです。
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この「日々つれづれ」、これまで23年の舞台裏を、
すこしずつご紹介しています ... 今回は、その34回目!
今回は、落語と私のこと ... にからめて です ....。


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 いや〜、やっと東京に戻ってきました。毎週のように関西方面に行ったり、そのまま九州に行ったりと相変わらずに日本右往左往生活でして、これで今年の地方ツアーも終わり、一週間ほど東京にいられる状況になりました。今年も本当にあっという間の一年でした。若いころ、「30代になると一年が早いよ。」と40代の人に言われましたが、40代になると10年があっという間でした。私の場合ですが、20代の後半から「わくわくさん」を始めてからの20年が本当に早かったです。これからの50代の10年も早いでしょうか。これって、毎年、この時期になると思うことです。

 さて、これを書いているのは、世の中が、クリスマス一色の時期です。そう言えば、いつからこんなにクリスマスを騒ぐようになったかなあ?私の子供のころ、クリスマスと言えば、銀座や新宿でサラリーマンのおとっつあんたちが、紙でできた赤いサンタさんの帽子を被って、鼻と白いひげが付いたセルロイド製の真ん丸黒メガネ(わくわくさんの丸メガネと同じ形のもの)をかけて、酔っ払って騒いでいるのがクリスマスだと思ってました。いつ頃から、クリスマスパティーが一般家庭に浸透したのでしょうか。我が家で、クリスマスの記憶に残っているのが、小学校時代でしょうか。朝起きたら枕元にプラモデルがあったのを憶えてます。

 家族でクリスマスのパーティをやった記憶は、小学3,4年生頃かなあ?こんなこといったら親はがっくりするかも。当時としては、私の親も気合を入れて、いろいろとやってくれたんでしょうが、子供は覚えていないのが現実です。そうすると、うちの子供たちもそうなんだろうか。私とかみさんといろいろとパティーをやったんだけど、覚えちゃいないのかなあ。子供たちもその時は、それはそれは喜んでくれたんだけど、どこまで覚えてるのか、こうなると疑問になってきました。娘たちは、クリスマスイブの前日の夜、二人揃って窓際に座って夜空に向って、「サンタさん、お願いです。明日は来てください。」と祈っていました。あのかわいい後姿を忘れられません。サンタさんを信じていた娘たちもいつの間にか、自分たちから私に「今年は、あれ買って〜」とプレゼントを指定してくるようになってきました。サンタさんを信じていた頃が懐かしいこの頃です。

 そして、これも毎年この時期に思うことですが、日本人にとって宗教ってなんなんだろうって。クリスマスは、キリストの誕生日で、キリスト教のお祭りですが、その本質は全く関係なくただただ騒ぎまくっているのが日本のクリスマスです。こうして、キリストの誕生日を大騒ぎしてから一週間経てば、お釈迦様や仏様を祭るお寺や神社に初詣に行くのが日本人。「あなたの宗教は?」と聞かれれば、「え?そうですねえ、仏教かなあ。」と答えながら、お釈迦様の誕生日は知らないし、お祝いもしないのが日本人。その上、近年、ハロウインまで騒ぎ出しましたね。日本人のうち教会で祈りを捧げたことがあるんでしょうか。日曜日の礼拝に行ったことがある日本人はどのくらいなんだろう。そんなことを一度もやったことないのにクリスマスとかハロウインとか言って大騒ぎしている姿を見るにつけて、日本人の宗教観の無さを痛感します。日本的に考えると、日本は八百万の神の国ですから、な〜んでも神様としてお祭りいて構わないといってしまえば、それまでですが、この年末のバカ騒ぎは、ある意味で虚しさを覚えるのです。

 そう言えば、皆さんは、サンタさんをいつごろまで信じていました?私自身は、幼稚園時代までだったような気がします。小学校に入ると、それとなくどこからともなく「サンタさんは、いない」という情報が入ってきましたよね。諸説ありますが、サンタさんの起源は、4世紀の司教ニコライが、貧しい子供たちに食べ物を無償で配り、それを弟子たちが引き継いでいき、これが世界中に広まったというのがあります。つまり、誰かが誰かに何かをプレゼントをすれば、その人がサンタさんになるということになります。この意味では、サンタさんは、世界中にたくさんいて、誰でもサンタさんになれるということです。この優しさこそを大切にして、クリスマスを心静かに過ごすべきなんでしょう。みんながサンタさんになって、すぐ隣にいる人にささやかな贈り物をして、心を温め合うのが一番なんですがねえ。いい加減、このバカ騒ぎが収まる年が来ますように、神に祈るのでした。 





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