●2010年2月×日
「楽屋でのひとこま」
それはある日の楽屋にて。
私が、湯のみにいれた熱いお茶をすすっていたときのことです。
真面目な顔をしてスケジュール帳とにらめっこしていた久保田さんが、
突然うつむき「くっくっく ... 」と肩を震わせました。
何事!と思った私は、「どうしましたか!」と慌てて立ち上がりました。
久保田さん(以下久保田)「くっくっく ... 。(笑)」
私「?」
久保田「ババくさい。(笑)」
私「なっ、なにぃ!?」
久保田「もう少し若い飲み方した方がいいよ。」
私「若い飲み方ってなんですか!」
久保田「普通に飲めばいいじゃない!」
私「普通ってなんですか!」
「「ムキー!」」
と、本番直前の楽屋は地獄絵図と化したのでした ... 。
というのは冗談ですが、
「なにぃ!?」と思って、目の前の鏡を見ると、
ずるずるとお茶をすすっては
「はぁー」と目尻を下げ溜め息をつく
背中のまるーい乙女が映っていました。
あららら ... 。
ステージで呼ばれる「おねえさーん!」が
「おばあさーん!」にならないよう頑張らなければ ... 。
ある日の楽屋にて、そう心に誓ったのでした。
●2010年2月×日
「つくってあ・そ・ぼ!」
今日は、幼稚園の卒園パーティでのショーです!
久保田さんと私がいつものようにステージの準備をしている間、
パーティの準備で先生もお母さんたちも大忙し。
そのなかの役員のお母さんが、
まだ小さなお子さんを連れてきていらっしゃいました。
名前を「たいちゃん」。
とても元気な男の子でした。
「ママー」とママを探すたいちゃん。
「ママね、いまお仕事してるのよ。」と遠くから手をふるママ。
そんなやりとりを見ていた久保田さん、
「たいちゃん、おいで!」と自分のところに呼び、
置いてあった画用紙やハサミを使ってなにやらチョキチョキ ... 。
なんとあっという間に「たいちゃん用おもちゃ」を作ってしまったのです!
それにはたいちゃんも大喜びで、すっかり2人は仲良しになっていました。
控え室でもずっと一緒です♪
たいちゃんの書いたグルグルの絵を見て、
久保田さんがまた何かを作っています。
なにかな?
ペタッ
わーい顔になっちゃった!
うーん
いい写真です。
まるで、おじいちゃんと孫のようで ... あ、失礼、
まるで、本当の「つくってあそぼ」を見ているようでした!