●2011年5月×日「悩む!悩む!」
「あー!」
と、久保田さんが突然頭を抱えました。
「ど、どうしたんですか?」
「ネタが思いつかない。」
芸人か!とツッコミを入れたくなるようなセリフですが、
久保田さんにとってネタとは、子供たちと何を作るかということなのです。
子供の年齢や、会場の広さ、時間、実はそんなところにも気を使っているのですね。
他にも、街の大きな会館でステージショーを開催した後は、
その近くの園などでショーをするときにはネタを変えるようにしています。
「会館に観に来てくれた親子が1組でもいるかもしれない、
違うネタの方が嬉しいでしょう。」と。
そんな気遣いに溢れた久保田さんは、人知れず「あー!」と、
のたうちまわっているのです(笑)
みんなの笑顔のため、フレーフレー久保田さん!
●2011年5月×日「一生のなかの、たった一日の、たった何十分」
1年に1回、必ずわくわくさんを呼んで下さる園があります。
毎年行く園の先生の顔は、自然と覚えてしまうので、
「あぁ、先生にまた会えた」と嬉しくなります。
ステージが無事に終わり、さぁ帰ろうというときに、
園長先生がご挨拶に来てくださいました。
「私は今年で退職なんです。今まで毎年14年間、ありがとうございました。」
その言葉を受けた久保田さんは、
「そうですか、こちらこそありがとうございました。」と
しっかりと頭を下げて御礼をしていました。
私も知らない頃から久保田さんと園長先生はこうやって1年に1回、
ほんの少しの時間を共有して来られ、
胸のなかには様々な想いがあるのだろうと思いました。
このお仕事は、毎日が一期一会です。
ステージで一緒に笑って過ごせる時間は、ほんの何十分という時間です。
そのたった何十分の時間が、皆さんの一生の思い出になるよう、
そんな願いを込めてわくわくさんはステージに立っているのだと思います。
そして、私はとても素敵な時間のお手伝いをしているのだなぁと、
改めて感じるのでした。