2016_02_01
今年の最初の仕事は奈良県大和郡山市でのイベントでした。
ということで、2日の夜には、新幹線で京都を経由して奈良市のホテルに入ったのでした。そして、翌日は奈良駅前からタクシーで現場に入り、終わった後はいつもの通り、そそくさと奈良駅に戻り、京都駅を経由して東京に戻るという相変わらずの「仕事のみの急ぎ旅」となっておりました。さて、なぜここまで詳しく経由地まで書いたかと言うとこの後に関連しております。まず、正月の2日と3日という日付に日本を代表する古都・奈良という土地・・・にもかかわらず、和服の方を全く見ませんでした。奈良市内でも大和郡山市内でも全くお会いしませんでしたよ。もしかしたら、奈良の神社仏閣に行けば、初詣の方の中には和服の方もいらっしゃったかと思いますが、私が移動した経由の中ではお一人もいらっしゃいませんでした。いや〜なんと申しましょうか、日本の文化というものがここまで消えてしまったのかと思うと寂しいですなあ。帰りの京都駅で数人の和服の方を見かけましたが、ほんの数人でした。男性に至っては一人だけでしたよ、これ本当。古都・奈良京都の正月で和服の日本人を見ないなんて全く予想もしませんでした。このままだと、和服の日本人は「絶滅危惧種」になるかもね(笑)。また、正月に奈良・京都に行きながらどこの神社仏閣にも行かずに初詣をしないで帰ってきた私も貴重な存在かもしれませんね(笑)。
さて、皆さんも家に和服をお持ちの方いらっしゃいますか?和服は着るのも大変ですが、保管するのも大変ですね。和服を持つためには、それ用の日本箪笥を用意しなければいけません。桐の和箪笥を持っている方などトンとお会いしていませんね。私が子供の頃はおふくろは入学式などには和服でした。正月には親父も爺さんも和服姿だったことを憶えてます。ですので、桐の和箪笥がありました。あれって、古くなって色が黒ずんできたら箪笥屋さんに頼んで修繕してもらえるんです。箪笥の金具は全て外せるようになっていて、外した後、箪笥全体を分解して、表面全体に鉋(かんな)をかけて黒ずんだ表面を見事にきれいに治してくれます。新品同様な桐の箪笥にしてくれるんですよ。なんでも修理、修復をして何年も使い、次の世代に継がせるものを作るのが日本の職人技なんですねえ。作る段階から、職人は分解して修理や修繕ができるように考えて作っていくんです。それこそが、日本人の持っている技なんだなあ。そんな技を持った職人さんたちもこのままだと「絶滅危惧種」になってしまいます。
話はド〜ンと飛びますが、今、製造業の現場で保育施設を設けるところがあるそうです。これは、もの作りの現場に女性が増えているためだそうですね。少子化でこれまでの男中心の採用では仕事が回らなくなる可能性があるので、優秀な人材を確保するためにも工場で出産後の働ける職場環境の整備の一環だそうです。企業や病院で事務所や工場に設置してる保育園の数は、4480か所となってます(2014年3月時点)。ただ、保育所を設置するだけではだめなような気がします。本当の意味で女性が出産後も安心して働ける状況を生み出される社会になってはいないのですから、もっともっと根本的な変革がなければ安心して子育てなんてできないですよね。
話はまたまた飛びますが、軽減税率で財源の1兆円をどう確保するかでもめていましたね、皆さん憶えてますか(笑)。軽減税率のために調達する1兆円を子育て支援に回してくれないんですかね。1兆円を回してくれれば、今の幼児たちが高校を出るまで全くの無料で子育て出来るはずです。保育料も学費も全くかからないで過ごせるはずだ。このように使ってくれるなら皆さんも喜んで増える税金に対応すると思いますよ。またまた、余談ですが、1兆円とはどのぐらいのお金かといいますと、私が毎日、毎日100万円を使って約270年掛かります(笑)。270年といえばほぼ江戸時代と同じです。徳川家康が幕府を開いてから徳川慶喜が大政奉還するまでです(爆笑)。ですから、1兆円を子育て支援に本気で回してくれれば、先ほどのことが本当にできるんです。高校卒業まで無償となれば、若い世代がもっと出産を考えるだろうし、今掛かっているお金をもっと充実した子育て支援に回せるのです。いったいどうしてそうならないんでしょうか。少子化対策の充実とか子育て支援の拡充とか言っている割には根本的に分かっていないんだなあ、政治家ってやつらは。日本人が次の世代に伝えなければならないものを本気で考え直さねばならない時代になったということだけは本当ですね。と言っていますが、夏の参議院選に出る気はありませんよ(笑)。