わたし・久保田雅人(くぼた・まさと)のまわりで起きた「あんなことこんなこと」・・・。
全国でのイベント裏話や名物・名産、身の回りでのささやかな「出来事」をお話していくつもりです。
お読み頂いたご感想やご意見もお寄せください。
登場人物は、ひょっとしたら、「あなた」かもしれません


 

今回も画像はありません

2016_12_01


 CDコンポが壊れた。しかも中にCDが入ったままの状態で、どこをいじってもウンともスンとも言わなくなった。買ったのは十数年も前で、どこで買ったかも憶えてないし取扱説明書も見当たらない。このコンポを使っているのは最近では私だけ。かみさんも子供たちも私にはわからない方法で自分の好きな音楽を聴いている。なんでもパソコンにCDを入れて、そこから別のちっちゃなものに音楽を移して聞いているのだが、私にはなんだか理解できない方法である。昔のレコードからカセットテープにダビングするようなものだとは思うのだが理解ができないのだ。そんなわけで、CDコンポを使っているのも私だけで、そもそもCDを買うのも私だけだ。家族はみんなツタヤで借りてきては、その私にはできない方法で音楽を楽しんでいる。まあ、必然的にコンポは私だけが使っていたのである。

 さて、そのコンポが壊れた。非常にまずいことに中にはCDが入ったままなのだ。何とかしてCDを救出せねばならない状況に陥った私は、自分なりに修理を試みたのであった。う〜ん、と腕組みをして考え込むこと数分、まずは、いろんなボタンを片っ端から押した。ダメだ、動かない。う〜ん、再び考え込むこと数分、次にコンセントを抜いてしばらくほっておいてまた電源を入れれば動くかもしれないという方法に出た。この方法は私がよくやる方法で今まで何度か成果を上げた方法でもある。やってみたが…ダメだった。やっぱりウンともスンとも言わない。こうなると短気なおっさんが取る行動はただ一つ、分解である。本当なら買ったところに連絡して修理をお願いするところだが、買ったところもわからないし、十数年経っていたら部品も無いだろうからおそらくもう分解しかないと考えたわけだ。解体に必要な道具はもちろんある、そこはそれ「わくわくさん」なのだ(笑)。

 ということで、早速作業開始となるのだ。周りのネジを外せば簡単に分解できると思っていたら大間違いで、コンポは意外と頑丈にできていた。私には理解できない配線や部品がかなりの量で入り組んでいたのだ。ここの線を外せば、この部分が取れるはず…あれ?取れない?それじゃあ、このコードを抜けば…あれ?抜けない?とまあ、この繰り返しなのであった。慎重に分解すればいいのだろうが、格闘すること約30分、諦めた。こうなると短気なおっさんがとる方法はただ一つ、力任せにぶち壊すのみなのである。それまでは慎重にコードを手繰ったり、丁寧に外そうとした部品もすべてブチ切ることに方向転換するのであった。ついさっきまでは丁寧に探っていたコードもニッパで何のためらいもなくブチ切り、力任せに引きちぎり、固い配電板(?)はペンチで折り曲げて引っこ抜いたりとさっきとは打って変わった只々力任せの破壊作業になったのだ。

 格闘すること20分で救出したいCDが入っている部分を丸裸に出来た。堀を埋め立てられ塀を取り壊され、残るは大将の籠る本丸のみとなったのだ!わははは!いざ、本丸へ!ところがこの本丸ときたら単なるプラスチックのケースでペンチで簡単に陥落、無事に人質、いやモノ質となっていたCDを救出したのでした。めでたし、めでたし。

 そして後に残ったのは無残に破壊されて、ただの金属の塊と化したコンポであった。ゴミ袋に詰めるという戦後処理を終えて思ったのは、あ!いけねえ!仕事用で聞かなきゃいけないCDがあった!という信じがたい事態であった。仕方がない、新しいコンポを買いに行くしかない。ということで私よりは機械に詳しいかみさんを伴って近所のヤマダ電気に向うのであった。CDコンポを買うには十数年ぶりで、CDコンポのコーナーに足を踏み入れるのも十数年ぶり。いろんな種類があるんですねえ、これが。結構迷った末に1台を購入した。そのコンポを決めた最大に理由は、操作が簡単という宣伝文句にあった(笑)。実におっさん的選択の結果でした。私しか使わないということで代金は私の小遣いで払わされることに。しかし!ヤマダポイントはなぜかかみさんのものになったのだ!実はかみさんはヤマダ電気のプレミアム会員ということでかみさんのところを通すと配送代がタダになるので、かみさん経由にしたらポイントも全てかみさんのもになったしまったのだ。ヤマダ電気の魅力ってポイントをためることにあるのに…。しかも、9月に買った息子のパソコンの購入ポイントもかみさんのものになったいるそうな。う〜ん、主婦は怖い。

 そう言えば、今年はいろんなものが壊れた。台所の電燈も壊れた。しかも電燈の基版から壊れたので、ちょっとした工事となってしまった。この時も結構困った。なにしろかなりの暗闇の中で料理をするのは大変だった。急いで工事をしてもらったのだが、この時は改めて電気のありがたみがわかりました。それから、夏には洗濯機が壊れた。台風の直撃した日に壊れた(笑)。一家四人の我が家では一日でも洗濯を怠ると大変なことになるので、暴風の中、かみさんはヤマダ電気に行きました。嵐の日のヤマダ電気は大変空いていたそうで、お客は誰もいなかったそうな。とっても暇そうな店員さんが「なんでこんな日に来た?」という目でかみさんを見たそうです。事情を説明すると「あ〜そりょりゃしかたない」と温かいご理解を示してくれたそうな。そして、ありがたいことに翌日には新しい洗濯機が届き、とにかくもめでたしめでたし。

 実に不思議ですが、電化製品って1台が壊れるとなぜか次々におかしくなっていきませんか?電化製品ってほとんど同じ時期に買うから同じ時期に壊れてしまうんでしょうねえ。来年は何が壊れるのか不安ですなあ。

 電化製品より先に家庭が壊れたりして(笑)、いや、私が壊れたりして…(恐)。






戻る