わたし・久保田雅人(くぼた・まさと)のまわりで起きた「あんなことこんなこと」・・・。
全国でのイベント裏話や名物・名産、身の回りでのささやかな「出来事」をお話していくつもりです。
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今回は、「大阪」について考えたこと・あれこれ ... です。

2007_02_01

今回は、大阪についていろいろと考えたことを書き綴ってゆきます。

  先日、大阪府泉佐野市にイベントでおじゃましました。
関西空港のそばのホテルにチェックインの後、みんなで食事にでたのですが、
お店がほとんどないのです。
ホテルは、結構たくさんあるのにもかかわらず、
ファーストフード店、コンビニなどを除くと意外に少ないのには驚きました。
土曜日の夜なのに居酒屋さんが一軒しか開いてないのです。
ホテルから車を使って遠くまで行こうとも考えたのですが、
それもまた、面倒だ、ということで開いているその一件の居酒屋さんになだれ込んだのです。
店の中からは、
なんと、外人さんの聞いてもまったく意味不明のジョークで盛り上がっていたのです。
英語であることは、判ったのですが、
いったいどこが、おもしろくて、そんなに爆笑できるのか、全くわからない。
しかもその声のでかいこと。
おそらく、この近くのホテルに宿泊していて、お店がなくて、ここに入ったのでしょう。
さすがは国際空港の近くだけのことはあるが、あの声のでかさには、参りました。
こっちの会話が出来ないほどでしたよ。

  さて、このように書き出しましたが、本編は、ここから。
  私、実は、大阪には、とっても縁があります。
なんといっても、
家内が大阪生まれの大阪育ち、家内系の家族は全員、今でも大阪に住んでおります。
それだけに大阪には、とっても親近感を持つ反面、つい東京と比べてしまったり、
東京との違いが気になってしまうのです。
そのあたりを今回は、書きました。

 その@なぜ、JRと私鉄は仲が悪い?

  例えば、JRは、「大阪」という駅名ですが、阪急も阪神も「梅田」といいますよね。
確かにJRと間違えないようにするためには、いいのかも知れませんが、
東京だとJRも小田急も地下鉄も「新宿」で同じなのに。
また、大阪市内天王寺もJRは、「天王寺」でも近鉄は、「あべの」ですよね。
これって、なにかほかにも事情があるのでしょうか。
その上、乗り継ぎが本当に不便です。
大阪駅でJRから阪急に乗り継ぐのに最低でも7〜8分、
時には、10分ぐらいは見ておかなくては不安です。
その上、階段の上り下りの多いこと。
もっと乗り継ぎし易いように連絡通路でも作ればいいのにと、
あそこを歩くたびに思ってしまうのです。
  もっと驚いたのは、「福島駅」。
JRと阪神のふたつの駅がそれぞれ地下にあるのですが、地下通路で繋がってないのです。
乗り継ぐ場合、階段を登って、一度地上に出て、横断歩道を渡って、
また階段を下りて改札口にたどり着くのです。
それこそ、道路を一本隔てたぐらいしか離れていないのなら
地下を掘って、通路を作ればいいのにねえ、
そうすれば、乗換えがどれほど便利になることか。
東京人の目から見るとJRと私鉄って仲が悪いとしか思えないのですよ。

 そのA大阪人は、せっかち?

  大阪を歩いていて、感じたのが、みんな歩くスピードが速いということ。
南国の鹿児島や沖縄の二倍ぐらい速いような気がするのです。
そのせいかもしれませんが、横断歩道を渡る時、
信号が青になるか、ならないかの直前にもう歩き出してました。
そういえば、大阪の梅田にある横断歩道の信号機には、
「青」に変わるまで
あと30秒、25秒、20秒、15秒、10秒と5秒刻みで表示されるのですが、
「5秒」前の表示がありません。
おそらく、「5秒」前を出したらその途端、みんな渡りだすからでしょうねえ。
  もうひとつ、エレベターに乗った時、
最初に「閉」を押してから行き先階のボタンを押す人が多いのにきずきました。
この方が、ほんのコンマ何秒速くなるのだそうです。
私も試してみました、確かにほんのちょっとだけ、速いようなきがします。

 そのBやっぱり食べ物にはうるさい?

  これは、いいことだと思います。
大阪の人は、一度食べて、まずいと思ったら二度とその店には、行かないのは当たり前。
お昼時、東京のように並んでまで食べる人が少ないのです。
それは、単に「ここが満席なら、あっちの店に行けばいい」というだけでなく、
お店をそれだけ数多く知っているということだと思うのですよ。
大阪では、
男の人でも「他の人が知らない、自分だけが知っているうまいものが食べれるお店の
二軒や三軒、知らないと恥」的な雰囲気があります。
これは、東京にはあまり浸透していない文化でしょう。
それだけみんなが味にうるさいということの表れなのかも知れません。

 そのC本当の大阪弁って?

  今、テレビで流れている大阪弁は、ある意味で「よしもと弁」という気がします。
タレントさんがお笑いのために使っているのがほんとの大阪弁とは思えないのです。
お笑いの芸人さんでも、
漫才のいとし・こいしさんや人間国宝の桂米朝さんの大阪弁は、違います。
他の芸人さんと違って、とってもきれいです。
単に言葉使いが、いいとか悪いとか、それだけではなくて、
聞いていて耳障りがいいというか、滑らかな聞きごごちがするのです。
ある本には、「船場言葉こそが大阪弁である」と書かれてましたが、
きっとそれが、あの方々が使っている言葉なのでしょう。
その本には、昔、河内から多くの人が大阪に働きに出てきて、
そのまま大阪に住みつき、大阪の船場言葉に河内弁が交わって今の大阪弁になり、
テレビでよしもと芸人がその大阪弁を世の中に広めてしまったのだとも書いてありました。
読んでいて、私、たいへん共感いたしました。
おそらく、いや、きっとそうだと思いましたよ。
例えば、
東京の人のなかには、「われ」って言葉は大阪弁だと思っている人が多いでしょうが、
大阪の人で「われ」を言う人はほとんどいませんよ。
「われ」は、河内弁です、大阪弁じゃありません。

 このほかにも、「なぜ、駐車場を『モータープール』っていうのか?」、
「どうして大阪のローカルCMは、あんなにおもしろいのか?」などたくさんあります。
それらは、また別の時に書きます。

  不思議がいっぱいの大阪から目が離せません。
うっかり目を離すと、日本から独立しますよ、きっと。

 


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