2007_09_01
いや〜暑い!暑い!
何と言っても暑いですねえ。
皆さんは、いかがお過ごしですか。
私は、相変わらずの忙しい夏を過ごしてます。
北は、北海道・札幌から南は、九州・福岡と全国を飛び回っております。
今後は、宮城県栗原市、横浜、武蔵村山、新潟県新発田市
そして番組の収録とまだまだ暑い夏が続きます。
バテバテですが、がんばりますよー!
さて、今年の夏、久しぶりに祭りに行って神輿を「持ち」ました。
「担いだ」のではなくて「持った」のです。
今回は、その時の話です。
私がいつも行く床屋さんの紹介で
うちの息子も子ども神輿に参加させてもらえることになりました。
違う町内なのですが、床屋さんの御好意で息子も参加させてもらったのです。
私、父親として息子には、
一度は、ちゃんと祭りの神輿を担ぐ経験をせたかったのです。
私たち一家は、俗に東京の下町と呼ばれるような地域に住んでまして、
息子にいたっては、
この地で生まれ(なにしろ自宅出産で生まれましたので)、育った子供。
であれば、地元の祭りで神輿を担ぐ喜びを知って欲しかったのです。
神輿を担がねば男じゃない、というのが私の信念。
息子にもその思いを知ってもらいたかったのです。
今までそのチャンスがなかった訳ではありません。
床屋さんからのお誘いも度々ありました。
ですが、私も一緒に参加したかったので、
神輿を担がせてやれなかったのです。
今年は、祭りの日の私のスケジュールが、
地方イベントへの移動日に当っていまして、
子供神輿のでる午前中が見事に空いたのです。
「こんなチャンスはない!」床屋さんの若旦那にお願いして、
その町内の子ではないのですが、担がせてもらった次第なのです。
その日の朝は、息子よりどちらかと言えば、私の方が、
ウキウキしながら待ち合わせの場所に向かいました。
私たちが着いた時には、もう準備はすっかり整っていて
子供神輿の周りには、粋な法被姿の大人と子供が、
出発の時間を今や遅しと待ってました。
先ずは、床屋さんの若旦那にごあいさつ。
若旦那もきりりと締めたねじり鉢巻も粋な法被姿。
早速、息子も神輿を担ぐ子供たちの中に混ぜてもらい、
いざ、出発!と、ここで妙な事に気づいたのです。
担ぎあがった神輿が変に傾いているのです。
集まった子供たちは、小学校の1年生から6年生まででした。
ですので背丈がバラバラ。
そんな状況でみんなが一緒に担いだもんですから
息子がいる側が妙に下に傾いているのでした。
しかもその傾斜が徐々に増してゆくではありませんか!
横で一緒に歩いている私の方がヒヤヒヤです。
しかたないので、私が子供たちの頭の上から手を入れて
「持ち上げて」(引き上げて)歩くことになりました。
それも実に不安定なぶかっこうなままに神輿の担ぎ棒を引き上げながら
子供たちと一緒に練り歩くことになってしまったのです。
神輿は「担ぐ」用になっているにもかかわらず、
それを「持ち上げ」ながら歩くのですから、かえってしんどくてたまりません。
神輿がゆくところ、あちこち周りからバケツやホースで水を掛けられ、
子供たちはもちろん、横で神輿を持つ私までびしょ濡れになりました。
でもそれが気持ちいいのなんのって、
「これこそ祭りの神輿だ!」と、ばかりにウキウキしました。
楽しいのなんのってたまりません。こんな気持ちいい思いは久しぶりでした。
息子もきゃーきゃー言いながらびしょ濡れになってました。
とってもいい笑顔で、あんな笑顔は久しぶりに見たような気がしました。
「わっしょい、わっしょい」
大人も子供もずぶ濡れの実にいい笑顔で町内を練り歩きます。
この子供神輿の世話役の大人がこれまた実にいいのです。
神輿の進路の交通整理は的確だし、
子供たちへの叱り方もいいし、礼儀をちゃんと指導し、
見ていて気持ちがいいものでした。
途中で子供たちを休憩させる場所が用意されていました。
そこで冷たいお茶やアイスなどがもらえるようになっているのです。
それらをもらう時に順番を守らない子供は厳しく叱り、
また、休憩所を出発するときには、その休憩所の世話役さんに対して、
子供たちをきちんと並ばせてしっかりお礼の挨拶をさせます。
子供は、こんな時に大人との接し方や礼儀を学んでゆくものなのです。
改めて町内の有難さや暖かさを感じました。
本当に大人も子供も「和、一緒(わっしょい)」になった祭りでした。
後日談。
その後、四日間ほど肩が痛くてたまりませんでした。
やっぱり神輿は、担ぐものなんですねえ〜。