2008_05_01
すっかり春ですね。
この陽気につられて一人旅に出かけ・・・・られるわけもなく、
相も変わらぬ旅の日々です。
さて、今回は、熊本に行った時のお話を中心に書いてみましょう。
熊本には、NHK熊本放送局の「つつじ祭り」イベントに出演するためのもの、
もちろんゴロリくんも一緒です。
そして珍しいことに、ほんの数時間ですが、自由時間を作ることが出来たのです。
このコーナーをお読みになっている方々なら
「ほう〜そりゃ珍しい。」と思われたことでしょう。
いつも「とんぼ帰り」の旅ばかりの私にとっては、
ほんとに珍しい出来事なのです。
「さあ、自由だ〜!」といっても
すぐにどうしていいのか思いつかないのも情けない話。
とりあえず、昼飯でも食べよう、そうしよう、ということにして、
ホテルのフロントの方に
「この近くで、安くて美味しいお店はどこでしょう?」などと無理な質問をする私。
だって、「美味しい」とか「これは、安い」なんてのは、
本人の主観であってどう感じるかは、人それぞれですからねえ。
ホテルの方もこのような質問はしょっちゅう聞かれるでしょうから、
答えるのも大変でしょう。
私の時も「さあ・・・そうですねえ・・・」と戸惑いつつ
一件のラーメン店をコピーのホテル周辺地図に赤丸をつけてくれました。
ホテルから歩いて7〜8分、熊本駅近くの繁華街、
その中の雑居ビルの一階の奥にそのお店は、ありました。
お店の中は、薄暗く、とんこつの独特のにおいで充満していました。
カウンターの隅に座ってラーメン大盛りを注文、その数分後に出てきたのが、
写真のラーメンです。
この写真を撮るのって結構恥ずかしかったです。
周りから「ほう〜こいつ、観光客だな、ラーメンなんぞ写真に撮って。」
なんていう声が聞こえそうな雰囲気の中、撮りました。
さて、お味の方は・・うん、うまい!
本当の九州とんこつ味のラーメンを堪能させていただきました。
お店を出た後、「さあ〜これからどうすっかなあ〜おお!そうだ!熊本城へ行こう!」
私、年に3回は熊本にお伺いしておりますが、
熊本城に登ったのは、私が生まれて初めて熊本に来た26年前の時だけです。
今日は、久しぶりに登ってみることにしました。
加藤清正像を見て、城郭の中へと入って行きます。
500円を払って、いざ、26年ぶりの熊本城。実に雄大な姿はそのままでした。
私個人の意見ですが、
本丸、櫓などの建造物より石垣に興味がいってしまいます。
日本の城郭の殆どが再建物です。
といっても昭和20年までは、多くのものが残っていましたが、
アメリカ軍の空襲で焼けてしまったのです。
和歌山城、名古屋城、大阪城、そして、原爆で広島城といった
多くの文化遺産の城が失われてしまったのです。
昭和30年代になって多くが再建され、昭和40年代になると、
観光客を呼ぶためのものとして、史実を無視したかのような再建が進みました。
それだけに私としては、
城の建物そのものより雄大に構える石垣群に感動と興味を覚えるのです。
もちろん石垣にも再建物もたくさんあります。
それでも熊本城、和歌山城、松山城、備中松山城、安土城址など
素晴らしい石垣が残ってます。
「重機もクレーンもない時代に人力だけでどうやって運び、
どうやって積み上げたのか?」と、常々、考え込んでしまいます。
さて、熊本城を後にして、ホテルに戻るのでした。
本当に短い時間ですが、楽しくもあり、
感動を味わうことの出来る時間でした。
翌日のイベントは、大盛況のうちに終了、
いつもの通り、慌しく東京に戻りました。
お越しくださいました皆さん、本当に有難うございました。
ここで、私が経験した「長距離日帰りイベントベスト3」を発表しましょう。
<第3位函館日帰り>
本当は、前日に函館入りするつもりで羽田空港を飛び立ったのですが、
函館空港の濃霧のため着陸できずに羽田まで戻ってしまい、
翌日の一番の便で行き、そのまま、終演後に帰京したのでした。
<第2位帯広日帰り>
これは、前後のスケジュールの関係で日帰りとなったのです。
私にとっては、二回目の帯広でしたが、
前回は、殆ど通りすぎただけのようなものでしたから今回が初めてのようなもの。
にもかかわらず、日帰りとは・・・・寂しい限りです。
<第1位中標津日帰り>
正確に言うと、中標津空港から車で1時間半ほど行った所でのイベントでした。
当時、羽田〜中標津間は、4往復飛んでいたと思います。
だから、一番の便で飛べば、最終便で帰京できるのでした。
中標津を味わうことは、殆ど無く、唯一、北海道を感じたのは、
帰りの便で「ムツゴロウ先生」と一緒だったことぐらいでした。
と、まあ、こんな風に書いてみると
やっぱり北海道の日帰りがベスト3でした。
このほかですと、鳥取、広島、福岡なんてのも経験しました。
こうなると残るは、そう、沖縄日帰りですねえ〜、でも、したくないです。
できることなら・・・・一泊でもしたいですよねえ。