わたし・久保田雅人(くぼた・まさと)のまわりで起きた「あんなことこんなこと」・・・。
全国でのイベント裏話や名物・名産、身の回りでのささやかな「出来事」をお話していくつもりです。
お読み頂いたご感想やご意見もお寄せください。
登場人物は、ひょっとしたら、「あなた」かもしれません


いま、トレンドの環境問題やエコ意識は、「もったいない」が原点です。
でも、私は、工作を通じて」、「使い切ること」の大切さも教えたいな ... というお話です。
というわけで、写真がないのですが ...。



 握手会というより
写真撮影会となってしまいました


2008_07_01
 
このところ梅雨の名に恥じない雨の日が多いです。
しとしと、ジメジメと嫌ですねえ。
洗濯物の乾きも悪いし、そんなことにお構いなく子供らは
洗濯物を増やし続け、山のようになった汚れ物たちに妻は、
深〜いため息をもらしている日々です。

  そんな中でも私は、合いも変わらぬ日々でして。
このところイベントで環境問題、
エコ問題をテーマとしたものへの依頼が大変に多いです。
例えば、5月25日の前橋市のイベントも
環境リサイクルをテーマにしたもいのでした。
しかも珍しいことに共演がゴロリくんではなく、
<どーもくん>だったのです。
わくわくさんと<どーもくん>のコラボレーションなんてそうは、
見られるものじゃあありませんでした。
<どーもくん>は、ゴロリくんとは違って自分ではモノが作れませんし、
言葉も『どーも』しかしゃべれません。
え?それでどうやって上演したか。
先ずは、私が登場して、リサイクルをテーマにした工作の数々を紹介した後に
<どーもくん>が登場します。
もちろん、ゴロリのようには、作れないので、
私が作った物を<どーもくん>が上手に遊べるか、
チャレンジするという内容で進行してゆきます。
ところが、<どーもくん>の手は、
ものが大変に掴みずらい形になっているため自分で掴もうとしても掴めず、
私が持たせてもかたっぱしから落としてゆく有様でして。
それは、それなりに面白く、お客様にも大いにウケた次第でした。
私が必死になって持たせようとしてもどうしてもどうやっても持てなかったり、
<どーもくん>自身も焦りが生じ、慌てれば慌てるほど、
モノは落とすは、余計なものをひっくりがえすはで、
ある意味、ひっちゃかめっちゃかのステージでした。
お客様は、そんなステージを明るく笑って、
許して(?)くださった上に大きな拍手までしてくださいました。
私としては、冷や汗の10リットルほどを流したステージでした。

6月7日は、NHKスタジオパークでのイベントでしたが、
こちらも環境問題をテーマとしたものでした。
ちょうどこの週は、NHK全体が環境問題、
地球エコを考える一週間を行っていました。
環境問題を考える生放送番組を長時間にわたって放送したのを
ご覧頂いた方も多かったことでしょう。
放送はなかったのですが、
私もそのほんの一部分に参加させていただいたわけです。
空き缶を切ったり、繋げたりすることなく、楽器を作る方法のご紹介、
一枚のゴミ袋を切ったりすることなく、
そのままの状態でみんなで遊べるビーチボールの作り方などを
実演させてもらいました。
子供たちより一緒に見に来てくださったお父さん、お母さん、
大人の皆さんが『おー!』、と感嘆の声を上げてくださいました。
目からうろこ的な内容でして、
実を申せば、私は、大人の皆さんに是非とも知ってもらいたく、
工作内容を選択しました。
番組では、ゆっくり説明できなかった部分もたっぷりとお話させていただき、
時間の関係で番組では、カットしてしまったものまでご紹介いたしました。

このようにこのところ環境問題や地球エコのイベントに呼ばれることが、
大変に多くなりました。
番組の内容そのものが適していることは、もちろんですが、
私としては、番組の中では、伝えきれなかった部分や私が思っていることを
少しでもお話したいと考える次第です。

『もったいない』、これはこれで、子供たちに
教えなければならないことであるには間違いないと思います。
でも、私は、これに合わせて、『ものを使い切る』ということ
『ものを修理する』ことを子供たちに伝え教えるべきだと考えております。

例えば、昔は、浴衣は、何度も縫い直しをして着潰し、
浴衣として駄目になったら、縫い目を解き、座布団カバーにしたり、
オムツにしたり、鍋敷きにしたりとさまざまに形を変え、
とことん使い切ったものでした。
物が少なかったからと言ってしまえばそれまでかもしれませんが、
物を大切にする心を昔の日本人はいっぱい持っていたのです。
おもちゃだってそうでした。
他に無いから何度も何度も修理をしなくてはならなかったのも事実ですが、
その修理の過程で自分なりの発見や驚きがありました。
分解してみて初めて知ったことがたくさんあり、
それが元通りに組み立てられず、ひどくがっかりはしたものの、
そこからまた違った何かを工夫して作ったものでした。
今の子供たちが使っているおもちゃは、修理が出来ないものが殆どです。
大人ですら修理できないものばかりと言っても過言ではないと思います。

おもちゃだけではありません。
身の回りにあるもの殆どが、自分で修理できないものばかり。
挙句の果てに修理に出すより新しく買い換えた方が安いときています。
そんな生活環境の中で『もったいない』を教えるのは、
少し無理(?)があるのではないでしょうか。
大人が、社会が本当に物を大切に使い切る環境を作り、
実生活の中で子供に体験させるようにしなくてはいけないと考えます。
いくら言葉を教えても実生活の中での実践が伴わなければ、
何の効果もないと思います。

親が何でもすぐに買い換えている家庭環境で
『もったいない』は、子供に通用するはずもなく、
本当のエコも成り立たないでしょう。
私は、そんな子供たちにこれはこんな使い方もあるし、
こんな風にすれば、また違ったものが生まれるよ、
こうすればゴミも出ないよ、ということを
工作を通じて少しでも伝えられればと考え、
実践してゆきたいと考えています。



いや〜実に久しぶりのご対面
クジラさんでした



どうです、見事なニラでしょう?
これで、2人前です



この姿が好きなんです

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