わたし・久保田雅人(くぼた・まさと)のまわりで起きた「あんなことこんなこと」・・・。
全国でのイベント裏話や名物・名産、身の回りでのささやかな「出来事」をお話していくつもりです。
お読み頂いたご感想やご意見もお寄せください。
登場人物は、ひょっとしたら、「あなた」かもしれません


番組「つくってあそぼ」が産声を上げて、今年で20年! ...
いやぁ〜いろんなことがありました。
この「日々つれづれ」、これまでは、「旅の日記帳」でしたが
これからは、この20年の舞台裏を、すこしずつご紹介しましょう ... 今回は、その4回目!
時代の変化を、大学の「学園祭」から読み取ってみました。これで、いいの? ... 。



講演会の風景です



番組とは違った面白さがいっぱいです





子供たちには聞かせられない話も盛りだくさん!




高校生の皆さんも来てくれてました

2009_11_01

この頃、大学祭での講演や研修会のご依頼が
大変多くなりました。

学生さんの中には、なんと、
番組が始まった年に生まれた方もいらっしゃいまして、
自分の歳を改めて実感しています。
まあ、確かに20年もやってれば、そうなりますよねえ。
「子供の時から見てます。」
「テレビを観ながら一緒に作ってました。」といった声を
よく聞きます。
本当にありがたいことです。

「 牛乳パックの工作をよく真似しました。」
「ゴロリくんって本当にゲームがうまいんですか。」
「あの工作って、一体どんな時に考えるんですか。」
等といった質問もよく聞かれます。

こういうのって本当に嬉しいですねえ。
まず、なんといっても番組のタイトルや私の役名、
ゴロリくんの名前を憶えていてくれているだけでなく、
番組の内容まで覚えていてくれていることに
感謝感激です。

番組を作るにあたって私が心がけてるのが
見た後に子供たちが
「よし、あれをやってみよう、作ってみよう」と
思ってもらうためには、
どうしたらいいのか、ということです。

面白く見せるだけではダメ、
その後に子供たちにチャレンジする心を
持たせる番組作りです。

皆さんの言葉を聴いて、
まだまだ、物足りない部分がありますが、
すこしは皆さんの心に残る番組作りが
出来ているのかな〜と少しだけ安心しました。

さて、ここであらためてお話しておきたいことがあります。
     学生さんの言葉にも「わくわくさんは、あの工作を
どうやって考えてるんですか。」というのがありましたが、
私はテレビの中で
いかにも自分が考えたようにやっていますが、
な〜んも考えていません。本当です。
工作は、全て造形作家・ヒダオサム先生のアイデアなのです。
私は、リハーサルの段階で
ヒダ先生から「今回は、この工作です。」と、
初めて教わるわけです。
そして、2日間のリハーサルで
自分の考えでやったように見せてるわけです。

この点に関して、私はある考えを持っています。
「どんな名曲でも演奏されずにして、
人を感動させることは、ありえない。」ということです。

名作家のヒダ先生の素晴らしい作品を
私とゴロリくんが演奏するわけです。
それだけに私たちは、名演奏家にならなければなりません。
つまり、5歳の子が演奏してもバッハだし、
ブーニンが弾いてもバッハです。
ヒダ先生の名曲を名曲として
人々に感動を与えなければならない、
それもまた私たちの重大なる使命だと思っています。
まだまだ修行が足りません。

さて、話は変わりますが、
学園祭にお邪魔しましての感想です。

なんといっても驚いたのが学園祭に主張、
テーマ性が見られなかったことです。
学園祭の展示や模擬店に参加している学生さんの人数が
少ないことにも驚きました。
30年近く前の私の学園祭と単純に比べるのは
問題があるかとも思いますが、
あまりの主義、主張の無さに本当に驚きました。
学園祭は、単なるお祭りではなく、
自分達が日頃の学業の成果や研究の発表の場で
あったりするのではないでしょうか。
あまりにもお祭り的すぎて、物足りなさだけが残ってました。
聞いたところによると
学園祭に参加する学生さんの数自体が
非常に少ないそうです。
サークルにも入らず、学園祭にも来ないで、
その時間、バイトしている学生さんの方が多いそうです。
う〜ん、時代なんですかねえ。

自分の時代がよかったとは言いませんが、
学生さん達の本気がどこにあるのか ...

わからない私でした。

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