わたし・久保田雅人(くぼた・まさと)のまわりで起きた「あんなことこんなこと」・・・。
全国でのイベント裏話や名物・名産、身の回りでのささやかな「出来事」をお話していくつもりです。
お読み頂いたご感想やご意見もお寄せください。
登場人物は、ひょっとしたら、「あなた」かもしれません


あけましておめでとうございます。
番組「つくってあそぼ」が産声を上げて、今年で21年に突入! ...
いやぁ〜いろんなことがありました。
この「日々つれづれ」、これまで20年の舞台裏を、
すこしずつご紹介しましょう ... 今回は、その7 回目!
「わくわくさん」としてではなく、「久保田雅人」の備忘録にしたいです... お楽しみに ... 。
今回は、大晦日に放送された「できるかな」の「あの頃」と「いま」 ... です。

2010_02_01

昨年末12月31日の大晦日に放送されました
「できるかな」の最終回をご覧になった方もいらっしゃることでしょう。
私も見ました。
そして、自分自身の変貌ぶり、いや変身ぶりに驚きました。
私の妻も子供も一緒に観ていましたが、
口をポカーンと開けてみてました。
自分で言うのもなんですが、本当にスマートな私でした。
お腹が明らかに10cmいや15センチは、
細い私に家族一同が唖然としていたのです。
うちの子供たちにすれば、
自分が生まれる遙か前の父の姿をテレビで初めて見たわけでして、
その父の若々しい姿、胴回りがすこぶる細やかな姿に
己が目を疑わざるをえなかったのも事実でありました。
確かに細い!一体、私に何があったのか!
自分でも疑わざるをえない事実でした。

 そうですねえ〜、よくよく考えると、
子供が3人産まれ、子供たちが成長するにつれて、
私のお腹も成長していったような気がします。
最初の子が生まれたのが、番組がスタートして3年後でした。
その頃は、まだ、“あの頃”のような体型でした。
それからおおよそ2年後に第2子が生まれました。
その頃までは、なんとか“あの頃”の体型の面影が
残っていたような気がします。

さらに2年半後、第3子が誕生しました。
その頃からでしょうか、“あの頃”の私が遠のき始めたのは・・・、
今から12年ほど前のことです。
その頃から、段々とでっぱりはじめ、
今のようになっていったような気がします。

 これをお読みになっているお母様方の中には、
納得というか、
ご理解いただけて方もいらっしゃるかと思います。
子供が増えて、それらが成長するにつれて、
自分の中で成長して欲しくない部分が、
意思とは関係なく成長してしまったという事実を!
まあ、それが親というものかもしれません
(なんのこっちゃ?)。

そんな自分の見た目の姿だけではなく、
演じている自分の姿にも驚きました。
単刀直入に言うと「へたくそ」「ド素人」といったところです。
一歩下がって、いや、百歩も千歩も下がって言えば、
「初々しい」とも言えるのですが、
やっぱりどう見ても「へたくそ」でした。
そうはいっても今がそんなに上手いわけではないのですが、
お世辞にも「上手い」とは、言えない自分の演技に驚いたわけです。
よくもまああんな私が「のっぽさん」の後を継いで
工作番組を任せられてもらえたもんだと思います。
でも、ちょっとだけ言い訳をさせていただきますと、
あの時がちゃんとした形でテレビに出演した最初でした。
それまでにもテレビ出演はありましたが、
エキストラばかりでした。
セリフなんてしゃべったことも記憶にはありません。

そんな私でしたから
あんな姿をさらしても仕方がないかもしれません。
今、思い出せば、番組開始早々の頃は、
番組を一本撮るにあたってのリハーサルと収録が、
今よりずーっと時間が掛かってました。
収録時のNGの回数もずーっと多かった気がします。
動きもギクシャクしていて、
見ているこっちが恥ずかしいぐらいでした。
でも、“あの頃の”私を見て、
あらためて感じたのが、『原点回帰』ということです。
20年だろうがなんだろうが、
常に初年度の私であり続ける大切さを感じたのです。
右も左もわからずにただがむしゃらだった私、
ひたすらに上を見続け、
いつかは「上手く」なってやろうと考えていた自分。
これからも、“あの頃の”自分であり続けたい、
“あの頃の”気持ちを持ち続けていたい、
そんなことを思わせる懐かしい自分に出会えた番組でした。

 しかし、あれ以降、
妻が私のごはんの量をあからさまに減らしていることも事実です。
「成せば成る、まだ間に合う」と、これが妻の言い分です。


“あの頃”は、デジカメもありませんでした。
写真1枚撮るのだって、大変でした。

今度、時間のある時に、
探してみましょう ...
印画紙に焼いた昔の写真。
カラーじゃなくて、モノクロかも。

でも、それは、私自身の「歴史の記録」でも
ありますからね。
デジタル処理すれば、
私の“あの頃”を見ていただけますから。




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