わたし・久保田雅人(くぼた・まさと)のまわりで起きた「あんなことこんなこと」・・・。
全国でのイベント裏話や名物・名産、身の回りでのささやかな「出来事」をお話していくつもりです。
お読み頂いたご感想やご意見もお寄せください。
登場人物は、ひょっとしたら、「あなた」かもしれません

この「日々つれづれ」、これまで20年の舞台裏を、
すこしずつご紹介しましょう ... 今回は、その7 回目!
「わくわくさん」としてではなく、「久保田雅人」の備忘録にしたいです... お楽しみに ... 。
今回は、大晦日に放送された「できるかな」の「あの頃」と「いま」 ... です。



久ぶりに梅をめでる機会がありました

2010_03_01

吹く風の暖かさ、
日々に少しづつ長くなる陽に
春の訪れを感じられるようになって来ました。
今年は、珍しく東京にも雪が数回降りました。
こうなると、もしかしたら、3月にもまた、
雪が降るかもしれませんね。

 3月の雪は、大雪になるかも。
私の記憶にも3月の大雪が何度かあります。
私の知り合いで3月下旬に芝居の公演期間中に大雪が降り、
交通機関が全部ストップしたにも関わらず、
お客さんが3人だけ来たそうな。
しかし、肝心の役者陣が来れなくて、
「どうしよう?」という事態に。
「この大雪の中、来てくれたのにこのまま返すのは、
お客さんにあまりにも申し訳がない。」ということになって、
来ない役者の分は、
急遽、別の人間が二役、三役として出演したり、
役者でもない手の空いているスタッフさんが
出演したりしてなんとか、切り抜けた・・・
というより完全に誤魔化したといったところか。

 それにしても、3人のお客様のためここまでするとは、
たいしたもんです。
いや、これが役者人、演劇を志す者たちにとっては、
当たり前なのでしょう。
お客様の大切なお時間とお金を頂戴する我々は、
それなりのものをお見せするのは当たり前であり、
この様な事態になってもその全力をもって、
その時に出来る最善のものを演じるのであります。

 しかしながら、先日見に行った芝居には、
愕然とさせられました。
知り合いの若手達の芝居でしたが、
どうにもこうにも何とも言いようの無い
ダラダラ感が見ている私たちに伝わってきました。
私だけでなく他の大人のお客さんたちも
どうやら私と同じような気分なんでしょう、
客席は、どーんと重い空気が漂い始めました。
それを感じてか、
その場の空気を何とかしようと若い役者達は、
アドリブかどうかはわかりませんが、
本当の身内にしかわからないような
“身内ウケギャグ”を連発していました。

またそれを客席の出演者の身内のお客さんたちだけが
ゲラゲラ笑っているのも不快でした。
「ギャグの意味が解らなくて不快」ではありませんよ、
彼らのその演技、考え方に不快を感じたのです。
客席の空気を感じるまでは、良しとしても
その対応がまったくなってません。
とても役者にあるまじきものです。
自分達の稽古不足や実力のなさを
その場の思いつきのギャグ、口先だけの誤魔化しで
切り抜けようとする態度。
演技の稽古をもっともっとやらねばならないのはもとより、
役者、演劇人としての態度、
心構えを一からやり直せと言いたかったです。
「あんたたちは、人様からお金をとって
何かを見せるだけのやってないよ」
「はっきり言って金を返せ!」
これを大声で言いたかったです。

 私は、このコーナーでいろいろな所にお伺いして、
日々、子供たちや先生方、お母様方の前で
行ったことをつづって来ています。
私がそうした活動を始めて20年になりますが、
常に心掛けているのが、
「やってやるのではなく、
やらせていただいている」ということです。
ショウや工作教室のご依頼を頂き、お伺いさせてもらい、
そして、「やらせていただく」という心構えでおります。
子供たちにすれば、単なる行事の一環で
いやいや見ている子供もいるかもしれません。
いや、そのようなお子さんがいても決していけないとか、
その子が間違っているなどとは申しません、
居ても当たり前だと思います。
例え、見ている子供たちの多くがそうであったとしても
私は、その子供たちに全力で工作の楽しさや
造形遊びの魅力を伝えるのです。
それが、「わくわくさん」の使命であり、
ご依頼をいただいた方への使命です。
自分を偉そうにしたくて書いているわけではありません。
これらのことは、役者、演者として
当然至極だと考えるからです。
それだけに、この前の若い衆たちの舞台が
腹に据えかねているといった次第なのです。

 なにもここでそんな自分のウサを晴らすようなマネを
しなくてもいいのでは?とも思ったのですが、
この心のモヤモヤを何とかしたくて、
書き綴ってしまったのです。
どうかお許しの程を。

 さて、心のモヤモヤは西の海にさらりと流して、
話は大きく変わります。
いよいよ来月で番組「つくってあそぼ」は、
満20周年を迎えます。
これも皆さまのご支援、ご声援の賜物と深く感謝いたします。
本当にありがとうございます。
これからも宜しくお願い致します。
そこで次回は・・・・
特に変わった事は無いと思います。

えへへへへへ。



まだまだ固いつぼみも味わいがあります




すぐ横には、水仙が咲き誇ってました
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