2010_12_01
今年も残りわずかとなりました。
12月となれば、皆さんも慌ただしい日々が続いていることでしょう。
くれぐれもお体には気を付けて過ごしましょう。そして、よい新年を迎えましょうね、って、もう終わりのような書き方になってしまいました。でも、続きます。
この季節はやはりこの一年を振り返ってみたいと思います。
今年一番多くお伺いした県は?う〜ん、千葉県、神奈川県、埼玉県がほぼ同数で並びました。
これって、やはり当然の結果でしょうね。つまり、人口が多く、必然的に子供の人口数が多い県ということでしょう。
人口の割合でいえば、子供の数が一番多いのは、沖縄県ですが、単純に「数」で言えば、これらの県が圧倒的に多いでしょう。それに東京に隣接している分、私を呼び易いです。なんてったって交通費が安く済みますから。沖縄だと、私とアシスタントの2名往復の交通費だけで10万円近くかかってしまうやもしれません
次に多く伺った県は、東京都内で、これに大阪府が続きます。やはり、人口の多いところです。関東でも一度もお伺いしなかった県もあります。山梨県です。なんと、山梨県よりはるかに遠い鹿児島県、広島県には何度も行きましたけど、東京から2時間足らずで行ける山梨県には、ついに一度もお伺いしませんでした。
関東といえども、山梨県は人工的には、ほぼ世田谷区と同じ数です。山梨県だけでなく、秋田県、鳥取県、島根県は世田谷区と同じぐらいですよ。世田谷区がすごいのかもしれませんが、これって日本の社会構成上の問題かもしれませんね。
各地の人口がみんな都市に集中してるのは、ずいぶん昔から言われてきましたが、今の日本は、「東京およびその周辺」に、それも加速度的に進んでいます。私が住んでいる周りでもマンションがもの凄く増えました。当初は、それらが全部売れたら、子供の数が増えて、学校がもの凄く足りなくなるのでは?と心配する声もありましたが、いざ売れてみると住むのはお年寄りが、非常に多かったのです。地方のお年寄りが、土地や家を売って、東京に移り住んだのです。その理由の一つに「病院に通いやすい」というのがあるそうな。この前、近所でタクシーに乗ったら、運転手さん曰く、「午前中は、この近くのマンション群を流します。病院に行くお年寄りが、多いんで結構商売になるんですよ。」
な〜るほど。
そうしたお年寄りの住居移動の結果、「里山」に人がいなくなったのです。
だから、本来なら町に出づらかった熊やサルやシカが餌を求めて簡単に山を下りてくるんでしょうね。山と町の間の里山に人がいるから、警戒して出にくかった獣たちが、人がいなくなった分、簡単に下りてきてしまうんでしょう。山に餌となるものが少なくなったのが最大の理由としても、里山に人間がいなくなった分だけ獣たちは、町に来やすくなったのは事実です。
また、今年も各地方で見て聴いたことですが、地方では、働き口が本当に無いということ。だから、どうしても大都市にみんな行ってしまうのだということも各地で聞きました。お伺いした所が県庁所在地の都市にも関わらず、街中が閑散としている所が多く見受けられました。街中がそんなもんですから、少し町から離れようものなら大変です。田舎の公民館の方が言ってました、「あと数年もすれば、ここは、役場と墓場しか残らん。」
本当にそんな気がする殺風景な景色が広がっていたのを覚えています。
ここで私案をひとつ。今、大学生の就職難が盛んに報道されてますが、いっそのこと就職できなかった若い衆は、強制的に田舎で農業に従事させるのはどうだろうか。農業がそんな甘いもんじゃないことは、重々承知しております。ですが、どうせ都会でフリーターなんぞになりかねないのなら、農業のつらさ、大切さを身を以て知らしめ、また、地方の人口低下を抑える効果もあると思います。もし、私の息子が農業をやりたいと言い出したら、私は大賛成です。
はてさて、話がめちゃくちゃになりまして、すみません。今年を振り返る予定が全然違ってしまいまして。来年は、これらのお伺いできなかった県に行けますよう、祈っている次第です。
では、皆様のご健康とご多幸をお祈り申しあげまして、また来年。