わたし・久保田雅人(くぼた・まさと)のまわりで起きた「あんなことこんなこと」・・・。
全国でのイベント裏話や名物・名産、身の回りでのささやかな「出来事」をお話していくつもりです。
お読み頂いたご感想やご意見もお寄せください。
登場人物は、ひょっとしたら、「あなた」かもしれません

この「日々つれづれ」、これまで20年の舞台裏を、
すこしずつご紹介しています ... 今回は、その16 回目!
時代とともに、この国「日本」が、変わってしまいました、わたしもです。
そして、人生は、1回きりです ....。
想いを込めた『一期一会 ... 』 ... 。


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2011_01_01

 新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
はたして今年は、どんな1年になるのでしょうか。
どんな出会いがあるでしょうか。本当に楽しみです。

毎年、いろいろなところにお伺いします。
毎年、同じ時期に呼んでくださる幼稚園さんもたくさんあります。
もちろん、初めて読んでくださる幼稚園さんもたくさんあります。
また、イベントでも全国各地の多くの皆さんと工作を楽しんだり、ゴロリくんとのショウを楽しんでいただいております。
本当に多くの皆さんが私を呼んでくださり、集まっていただいております。
あらためて御礼申し上げます。
そんな中で、毎日さまざまな工作を紹介し、ゲームで遊んだり、親子で工作を楽しんでもらっております。

「わくわくさんは、もう緊張なんてしないんでしょうねえ。」こんなことをよく言われます。そりゃあ、毎日、ショウや工作教室をかれこれ20年ほどやってますから、そう思われても仕方がないのですが。
はっきり言います、毎回本番前は緊張しまくりです。
頭の中では、その日にやろうとしている工作やゲームの内容、進行方法、また、それらに必要な材料などの準備に手落ちはなかったか、それらがぐるぐると駆け回っているわけです。
「あれは間違いなくテーブルに置いたっけ?」「もし、時間が足りなくなったら、どこを割愛しようか?」といったことを考え続けているんです。「でも、間違えたらどうしよう、ウケなかったらどうしよう?」と私の思いはいろいろと駆け巡って行くわけです。
そうすると必然的に身も心も緊張していくのです。

そうした失敗したくないという思いから緊張するのは当たり前です。
では、なぜ、失敗を間違いを恐れるのか。
役者たるもの1番最初に演じる「テイク1」で最高のものを演じるのが当たり前なのですが、それに加えて、私の場合、見ている子供たちへの思いが私を緊張の崖っぷちに追い詰める(?)のです。
それが一期一会なのです。

例えば、幼稚園さんでの公演の場合です。私、公演の機会が幼稚園さんが最も多いのですが、年長組の子供たちにとっては、最後のショウ見学になる確率が高くなるのです。
もちろん、彼らだけでは、ありません。ショウを見ている子供たちの多くが、工作教室に参加している親子の多くがもう二度と直接にお会いすることがありません。一期一会の毎日なのです。
だから、その日に私ができる最高のショウをやらねばならないという思いが私を緊張させてゆくのです。

何でこんなことをしているのでしょうねえ。この活動を始めた理由には、自分の技術の研磨のため、番組宣伝のためといったものでした。そんな思いが強かったのが事実です。そのうちに自分の中で変化がおきてきました。なぜ自分はこの活動を辛い思いをしながら続けているんだろう。やっぱり好きだから。何が好きなのか。工作が好きだし、みんなが楽しんでる顔を見るのが好き。それだけじゃあなくって、人間好きになりたい。そんな思いがどんどん強くなってきたのです。
それに毎日の一期一会の儚さと辛さが私に人恋しさを募らせるのでしょう。昨年の流行語にも選ばれた「無縁社会」。これにまつわる事件が今年も多発しそうな気配です。それだけに余計にこの思いが日々に強くなっていったのでしょうか。

今年も無数ともいえる一期一会を繰り返すことでしょう。この出会いの重さ、子供たちの思いを心に刻んでゆくことで人間としての自分を大きくしたいものです。

今年も皆さんのご声援をよろしくお願いいたします。


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