2012_06_01
息子の学校で運動会がありました。
私が子供の頃は運動会は10月上旬でした。高校の頃からでしょうか、今から30年以上前から5月ごろにやるようになった気がします。10月だと、受験に影響が出る、というような理由を言われたような気がするのですが、思い違いかもしれません。理由はどうであれ、その頃から5月にやるようになったのは、間違いないです。そう言えば、私が教育実習に行った時もいきなり体育祭の日からでした。5月下旬のことです。その時に聞いたのが、新しいクラスの団結を高めるためにこの時期に体育祭を行うのだと。まあ、解らないでもない理由ですが、あまりにも早すぎる気もします。古いイメージかもしれませんが、秋の大運動会が当たり前で、スポーツの秋を代表する一大イベントだったんです、私が小学校の時代は。5月だと、いまだにピーンと来ないのは、私だけでしょうか。
さて、運動会についてのあれこれですが、私の相方は、大阪にある某有名高校の出身です。野球が大変強く、甲子園の常連校でもあります。その高校は、体育祭、運動会が無かったそうです。どの競技をやっても全部1位をはじめ上位陣すべては、野球部員で占めてしまうので、生徒たちの競争という形になりづらく、全体としてあまりにも面白味にかけてしまうため、体育祭という形式はなかったそうです。生徒個々の体力測定のような記録会というのをやったそうです。確かに野球部員のレベルがあまりにも高すぎてしまうため、始まる前から誰が1位かわかりきっていたら面白くないですよね。その高校だけでしょうか、それとも他の野球有名高校は、みんな多かれ少なかれそういう形での運動会が行われているんでしょうか。
私の息子の中学は、生徒数が非常に少ないため、運動会で面白い現象が起きます。選抜のリレーを除きすべての競技が「全員出場」なのです。プログラムを見ると、「100メートル走 全員」「ムカデ走 全員」「綱引き 全員」という具合にとにかく「全員出場」なのです。東京のど真ん中の中学校なのにまるでどこぞの村の分校のようです。このような状況ですので、人数の割には運動会全体の進行が速い、かと思いきや意外と時間がかかります。というのも普通の運動会の場合、次の競技に参加する生徒が入場門のところに集合しているので、今行っている競技の生徒たちが、退場するのと入れ替わりに、集合している生徒たちが入場して、すぐに次の競技が始まるわけですが、そうはいかないのが息子の学校です。つまり、「次の競技の参加選手」が、今、競技をしているわけですから。「今、競技している生徒」が競技が終えて、退場したら、そのまま隊列の向きを変えて、隊列を整えてから登場してくるのです。これは、入れ替えより時間がかかるわけですよ。そのため、プログラムの3競技が終わった段階で、生徒も先生も疲れ切って、ゼーゼーと肩で息をしてるような有様です。とにかく休む暇がないのですから、生徒も先生も大変です。
その上、応援席がガラガラなのも笑えました。出番を待つ生徒が自分の席で応援するから運動会が全体的に盛り上がるわけなのにその応援すべき生徒たちが、全員競争中というのですから、結構寂しいものがありました。生徒たちの応援の声が無い運動会がこれほど寂しいものだと初めて知りました。その上、生徒数が少ない分、父兄の数が少ない訳でして、応援の声が父兄席から若干聞こえるだけの運動会は、本当に寂しいものです。
私のアシスタントは、北海道出身です。北海道と言えば、雪に熊にラーメンにジンギスカン。なんと、以前は、運動会の父兄席でジンギスカンをやり始める父兄が多かったそうです。バーベキューセットを持ち込んで、運動会が始まると同時に焼き始める父兄が多かったそうな。ジンギスカンを経験した方ならわかると思いますが、あれって結構な量の煙を出しますよね。ですから、運動場全体に煙がもうもうと立ちこめ、ジンギスカン独特の臭いが充満した運動会が行われていたそうです。あまりにも煙と臭いが凄いので「父兄席でのジンギスカン禁止令」が出たとのこと。う〜ん、禁止令もわかりますが、私としては、面白いと思うし、北海道らしくていいような気がします、いっそ復活させてはと思うのですが、いいかがなものでしょう。
沖縄だと運動会の間中、あの独特の指笛や三線が鳴りやまないのでしょうか、どなたか教えてください。そうだ、これを機に全国の運動会事情を調べてみようかなあ。うちの地方では、こんな運動会が行われているという情報もお待ちしております。