2012_12_01
鹿児島に行ってきました。本番の前日に鹿児島入りしたのですが、午後11時過ぎに桜島が噴火しました。今年に入って827回目の噴火だそうです。すごい回数です。1日に2回は噴火している数ですよ!翌日のイベントは野外ステージでした。控室のテントの中まで砂、灰だらけで、テーブルの上、シートの上もみんな、ザラザラでした。
鹿児島は、毎年、何度かお伺いする街のひとつです。ここは、いつ行っても実に気持ちのいい人に出会う町です。先月もとっても気持ちのいい園長先生にお会いしました。大変失礼な言い方ですみませんが、とても園長先生には見えません。でもお持ちになっている教育方針、園の運営方法、若い先生方に対する思い、実にすがすがしいものが言葉の端端にあふれていて、聞いている私もとてもいい気持になりました。その上、現在に至るまでの経歴、携わってきたことのお話も大変面白かった。ロックやニューミュージックのコンサートに携わっていたり、様々なイベントの運営にかかわっていたこともあったようで、有名人の裏話も聞けて、ミーハーな私にとっては有意義な時間でした。どんな話が聞けたかは、ここでは書けません、そんな話でした。
一つだけお話しすると、矢沢永吉さんの「男」としての話には今更ながら感動しました。そんな方が、流れ流れて鹿児島で園長先生という実に面白い方でした。でも考え方を変えれば、このような人生を送られた人間ほど園長先生に向いているのかもしれませんねえ。人生で辛いことをいっぱい知っているから、人の辛さも痛みもわかるし、その人に適切な話ができるというもんでしょう。大学を出て、すぐに先生になった人間にはできない芸当です。こういった園長先生に若い先生がいっぱい教わることがあるわけで、こうした幼稚園に私は将来性を強く感じました。人間は、経験した内容が濃いほど、強い味わいを醸し出す人間になります。そんな人と出会い、感化しあえればとっても幸せなことでしょう。その上、鹿児島でもあまり手に入らない焼酎までいただいてしまいました。だからと言ってほめてるわけではありませんよ(笑)。鹿児島には、こんな園長先生に出会えますよ。
鹿児島でとってもかわいい女の子に会いました。以前から、番組を応援していてくれていて、鹿児島でイベントが無いからとわざわざ北九州市まで見に来てくれたこともある女の子です。本当にありがとう。先日もあったのですが、言葉に出来ないほどに素晴らしい笑顔を見せてくれました。髪型は「ワカメちゃん」を彷彿させてくれるようなおかっぱに近い髪型で、ほっぺたが真っ赤な今時珍しい女の子です。目を細めたその笑顔の素晴らしいことと言ったら。私を見上げて、笑う笑顔に感動すら覚えました。心が洗われる子供の笑顔とはまさにこの笑顔です。そして、その子からもらった私の似顔絵がこれまたよく描けてました。上手い、下手という判断ではなく、子供らしい素直な絵でした。こんな笑顔を見せてくれる子は、こんな純真な絵が描けるんだな、とあらためて思う私でした。
その子のお母さんの笑顔も美しかったです。一緒にいらっしゃったおばあ様の物腰の落ち着いていたことといい、女の子の笑顔の素がここにあるんだなあ、ということがはっきりわかる御一家でした。子供は親の鏡とはよく言ったものでして、親の心持が子供に与えるの強さを再確認する私でした。
そして、私が鹿児島を深く知る第一歩を導いてくださった方も素晴らしい気持ちのいい方です。知り合ってから、20年近くたちます。つまり、私が「わくわくさん」をやるようになってすぐのことです。講演会でしゃべらせても下手だったし、子供たちの前でショウをやってもあんまりウケなかった時代、「鹿児島で講演をお願いしたいのですが。」と言ってくださった方です。いったい何がよかったのか、わかりませんが、声を掛けてくださって、その後も年に数回、鹿児島に呼んでいただいております。この方も実に素晴らしい笑顔をお持ちです。一緒に鹿児島県内の幼稚園さん、保育園さんを回りました。頴娃(えい)町では山のログハウスに泊まったこともあります。2月の澄んだ夜空に広がる満天の星々を今でも忘れられません。「これが夜空か!」と初めて思わせてくれる星空を見せてくれた方です。この方を通して、多くのこれまた素晴らしい気持ちのいい鹿児島人にお会いしました。大人だけではありません、子供たちも「これぞ正しき日本の子供」的な笑顔の子と多く出会いました。鹿児島の何がいったいそうさせるのでしょうか。あの暖かい気候が人の心も温かくしてくれるのでしょうか。それともこれが鹿児島の人々の持っている伝統なのでしょうか。いつ行っても私の心を実に気持ちよく温めてくれる場所です。