2013_09_01
気のせいかもしれませんが、暑さも一段落したような日々がやっと訪れた今日この頃です。夕方や夜はだいぶ過ごしやすくなりました。
それにしても厄介なのは、ゲリラ豪雨ですね。こんな言い方は、ほんのこの数年のうちに出来た言葉ですよねえ。私が子供の頃は、夕立と言っていたもんですが、今のゲリラ豪雨は、夕立なんて生易しいもんではありません。電車や新幹線や飛行機まで止めてしまうようなものを夕立なんて言いませんよねえ〜。やっぱり、地球がおかしくなってしまったんでしょうか。
さて、そんな中でも、相変わらずの旅暮らしの日々を過ごしております。そして、この頃は、民放にも顔を出しております。ご覧になった方も多いことでしょう。ありがとうございます。私、実は、かれこれ30年ほどこの業界で仕事をしておりますが、テレビ局のスタジオで人間とほとんど話をしたことがありません(笑)。この業界に入ってから、テレビ出演は、エキストラ的なものばかりでした。やっとちゃんとした出演が「わくわくさん」が初めてでした。以来、ゴロリくんを筆頭にどーもくん、うさじい、たーちゃん、ななみちゃん達やワンワン、スプー、ミド、ファド、れっしー、そらおくんたち等々、数多くの共演者がいましたが、人間は少ないです(笑)。イベントのステージは多くの方と共演させていただきましたが、テレビでの共演は、全くと言いていいほどありませんでした。ですので、今、多くの民放さんのスタジオで多くのタレントの方とお話をしなくてはいけない状況にまだ慣れていないのが現状なのです。人間と話をするのも慣れていない上に周りはテレビで見る人ばかり(って私もそういう人間なんですが)で、とまどってばかりです。
そして、今までのスタジオの雰囲気と進め方がまるっきり違うのです。何といっても人間の数が違うのです。「つくってあそぼ」の場合、多くても20人もいませんでしたが、今の現場は、場合によっては、出演者だけでも20人以上いる時もあります。20人もタレントがいるとその事務所の方がやはり20人以上だし、フロアーで働いている局側の方が20人以上ですから、60人から70人ぐらいいます。それを見るだけで、私はもう圧倒されてしまいます。テレビに映る人間よりはるかに多い人間がその裏側にいるわけでして、その数だけでも大変なものですよ。そう言えば、以前聞いた話ですが、「紅白歌合戦」なんかは、NHKホールのお客さんが3000人で、出演者を含めて、3000人の人間が裏で動いているというのです。本当にすごいもんです。これに比べたら「つくってあそぼ」は、こじんまりしたもんでした。出演者もゴロリくん、ゴロネちゃんも入れても3人だし、みんなマネージャーさんもいませんでした。そんな中でだけで20年以上もやって来た私ですから、本当に戸惑ってばかりです。52歳のオールドルーキーの気分です。
それから、もう一つ、私を戸惑わせるのが、若い共演者の方々から「子供の時に見てました!お会いできてうれしいです!」と握手を求められることです。確かに20代の方々にしてみれば、子供時代にテレビで見ていた人となったいるわけですが、私からしてみれば、テレビで活躍されている雲の上のような方も多い訳で、そんな方から握手を求めらるとこっちが恐縮の限りです。「今日は、ゴロリくんも一緒じゃないんですか?」「うちの子供にサインをもらえますか?」「子供たちに見せたいんで、一緒に写真を撮ってもらえますか?」などなど、いろいろと聞かれて照れてばかりです。こちらがサインをもらいたい方が多いのに…。でも、番組で作った工作の作品名まで覚えていてくださる方もいて、本当にうれしさを感じる時もあります。『今でも、ペッタンテープを使ってます!』と言われた時は本当にうれしかったなあ〜。
さらに番組の収録の進め方が全く違うのに戸惑ってます。「つくってあそぼ」の場合ですが、リハーサルが2日間、本番1日で、15分の番組を1本収録していました。民放さんのバラエティーですと、事前の打ち合わせをやったとしても本番の数日前に1時間ほど。本番直前に楽屋で20分程。これだけで、すぐに本番の収録です。しかもスタジオでのリハーサルなんてありません。スタジオに入ってほんの数分で、「はい、本番行きまーす。」の声がかかってしまうのです。こっちはまだ心の準備もできてませんよ、本当に!しかも、よっぽどのことが無い限り、カメラは周り続けるのです。「つくってあそぼ」は、いくつかのシ−ンごとに区切って、収録していましたし、本番前には、数度、テストをしてから、本番になっていたわけです。まさに、ドラマの収録のように撮っていたわけです。それしか経験の無い私が、リハーサルも無い本番収録に戸惑ってばかりです。でも、それだけにタレントとしての実力を問われるわけです。どれだけ咄嗟に受け答えができるのか、気の利いたことが言えるのか、周りと違うことが言えるのか、などなど。私のタレントとしての実力を問われるわけです。いや〜、全然ダメですねえ〜。思っていることがほとんど言えません。慣れてないとはいえ、実力の無さが浮き彫りになってます。
こうして、オールドルーキーの私は頑張ってますが、出演していて物足りないのが、「ものを作れないもどかしさ」です。ちょっとだけ作った番組もありましたが、どうにも物足りなさを感じます。もっともっといっぱい作ってみたいのに、そういったオファーが無いんだなあ、これが。それともう一つ、物足りないのが、私の左に居るべき彼がいないのです。そう、ゴロリくんがいないんだ!果たして、二人そろって民放に出れる日が来るのでしょうか…神のみぞ知る、と言いたところでしょうか。