わたし・久保田雅人(くぼた・まさと)のまわりで起きた「あんなことこんなこと」・・・。
全国でのイベント裏話や名物・名産、身の回りでのささやかな「出来事」をお話していくつもりです。
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2013_11_01


 え〜、この頃の私は、民放さんのバライティーやクイズ番組に出させていただきました。

 これまでに出演の経験の無い番組出演ばかりでどこにお世話になってもドキドキの連続です。この歳(52)になって、新人気分を味わっております(笑)。それにしても、テレビに出て、いつも思うのが「左がさびしい」という感触です。私の左に居るべき人が、いや、居るべき「小熊」がいないのです。そう、ゴロリくんが居ないのですねえ。というより、居られないのです。

 そもそも、私が民放さんお番組に出れるようになったかと言えば、「つくってあそぼ」の放送が終わったからであります。NHKの番組のレギュラー出演者は、その番組の放送期間中は、民放には出演できない…ということは、全くありません。そんなことになったら、誰もNHKの番組には出演しなくなってしまいますよ、ホントに。では、なぜ、私は、今まで民放さんに出れなかったかというと、「わくわくさん」は番組キャラクターだったからです。私は、久保田雅人というタレントであって、「わくわくさん」という役をもらっているという立場なのでもあります。ですから、一タレントの久保田雅人としてなら出演はできたわけですが、その場合、「わくわくさん」のトレードマークの赤い帽子に黒いメガネは決して着けられないのです。全くの素顔であれば、出れたわけです。それには、抵抗がありましたねえ。私が素顔を曝すと「わくわくさん」のイメージが台無しになってしまうからです。今でもそうですが、決して素顔での出演はしてません。「わくわくさん」の格好での出演にさせていただいてます。やっぱりまだまだ「わくわくさん」のままでいたいんです。

 さて、ゴロリくんですが、彼もりっぱな番組のキャラクターですので、民放さんへの出演には、NHKの許可が必要です。ところが、私よりキャラクター度(?)が高いので、私より出演は難しいのが実情です。今迄にNHKの番組のゴロリくんのようなキャラクターで民放の番組に出演したのは、私が知る限りにおいてですが、「おーい、はに丸くん」のはに丸くんが一度だけ出演したことがあるだけです。そのぐらい大変なのです。私の本当の願いは、二人でもう一度、テレビで工作を存分にしてみたいということです。

 え〜と、ここまで書いてきて、フッと思ったのですが、皆さんは、ゴロリくんが「小熊」であることを知ってました?彼に関しては、巷ではいろんな意見が飛び交ってます。犬、オオカミ、タヌキ…いろんな意見が飛び交ってますが、ゴロリくんは、熊です、小熊です。年齢は5歳です、実に大きな5歳児です(笑)。だから、胸には「5」が描いてあり、5歳の「5」とゴロリの「ゴ(5)」が引っ掛けてあります。知らなかった?・・・実は、そうなんです。

 ゴロリくんにもちゃんとした家族がいますよ。お父さん、お母さん、そして、妹の4人家族です。しかし残念ながら、名前がありませんでした(笑)。もちろん、キャラクターとしての出演はありません、ただ、お話として登場しただけです。そして、ゴロリくんの家では、犬を飼っていました。驚いたことにその犬にだけ『グレート』という名前がついていました。この名前、由来も誰が付けたかも謎のままに番組は終了してしまいましたので、永遠の謎となりました。もう少しお話ししますと、ゴロリくんのお父さんの職業は、大工さんです。そして、なんと、番組の中にありました私の家を建ててくれたのが、ゴロリくんのお父さんなのです。ということは、「わくわくさん」って居候だったんですねえ〜。

 と言っても私だって、ちゃんと職業についてました(笑)。私こと「わくわくさん」の職業は、なんと驚くなかれ『世界を股にかけて活躍するデザイナー』だったんです!知らなかったでしょう?番組の放送開始当初は、そういった会話をしてましたし、ゴロリくんの方から『わくわくさん、今日はお仕事しなくていいの?』なっていうようなことを言ってくれてました。なんて優しい5歳児でしょうか!それからこんなこともありました。私が工作をして、テーブルを散らかした時、私のアップで写っている間にゴロリくんがカメラに映らないようにきれいに片づけてくれました!なんて気が利く5歳児でしょう(笑)!それから、私の間違えを人知れず注意してくれていたんです。私がつけているマイクに声が入らないように早口の小声で『わくわくさん、それ違う、それ違う。こっち、こっち。こっち使って!』すると私は何もなかったようにして『え〜と、こっちの方を…』と工作を人知れず一部変更して続けるのでありました。これ本当です。ゴロリくんのなんと優しい心遣い、私は本番中にもかからわず、心で手を合わせたものです。というより、私がいかにセリフや工作を憶えていなかったかを暴露しているようにも見えますが、そんなことは…あるか…(爆笑)。

 でもかくのごとくにゴロリくんの素晴らしさ、お分かりいただけましたでしょうか。それが20年以上も続き、それが本当に当たり前であった私が民放さんの番組の出演に際して感じる寂しさは、ここから生まれてきているんです。いつの日か、二人そろって民放さんで思いっきり工作したもんです。そうなれるように頑張るから、もう少し待っててくれよ、なあ、相棒。






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